双方向に開く軽やかな家
この家は、二面を道路に挟まれた区画という条件の中で、どちらの面から見ても美しく映えることを意識して計画した。
3寸勾配という地区計画のルールを守りつつ、ラップサイディングと板張りを活かした印象的な外観は、切妻屋根が並ぶ町並みに静かに際立つ存在となっている。
玄関には吹き抜けを設け、光が差し込むたびに空気も気持ちもふっと切り替わるような余白をつくった。
リビングでは、オーク材の勾配天井が外へと続き、庭とのつながりを感じる空間に。
大きな窓から視線と風が抜け、室内に心地よい広がりをもたらしている。家全体に設けた回遊動線は暮らしの流れを整え、自然体で過ごせる住まいに。
この家が、デニムとコンバースが似合うご夫婦の、自由で軽やかな生き方に寄り添うことを願っている。
所在地 | 滋賀県長浜市 |
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1階面積 | 67.90㎡ (20.53坪) |
2階面積 | 39.33㎡ (11.89坪) |
建築面積 | 74.52㎡ (22.54坪) |
延床面積 | 107.23㎡ (32.42坪) |
工 期 | 5ヵ月 |
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